【公開シンポジウム 2007】 2007年12月15日 【Salon#134】


93年の J リーグ発足からちょうど 15 年経過した 2007 年度の公開シンポジウムのテーマは、「サッカー観戦を楽しもう-スタジアム編」でした。日本サッカーの「みるスポーツ」としての現状を、「ライブスポーツ-スタジアム観戦」に焦点を当てて取り上げました。
仲澤眞氏が紹介された J リーグ観客調査は、サロンの前身となる「社心グループ」時代から行われているものです。いまでは全国の大学や J リーグ、J クラブと協力した大規模な調査となっており、データから多くのことを読み取ることができます。大分トリニータの創設から関わる宮明透氏は、大分県でこの 15 年間に起きたことを報告されました。それは、「みるスポーツ」の文化が地方に根付くプロセスです。サッカー観戦ツアーを多く手がける徳田仁氏は、アウェーに出かける観戦文化を提供する立場から報告されました。
マイナースポーツからメジャースポーツに躍進した日本のサッカーですが、サッカー観戦が本当の意味で“文化”となっているのかというと、まだまだ不十分な気がします。田中俊也氏と田中理恵氏の寄稿文も含め、この報告書にはいくつかのヒントが隠されています。この報告書が多くの方の手元に届き、少しでもこれからのスポーツ環境を考えるきっかけとなることを願っています。

1.データからみる「Jリーグファンのこれまでとこれから」
                     仲澤眞 (筑波大学人間総合科学研究科)
2.ACLにみるアウェーのサッカー観戦の楽しみ方
                     徳田仁 (㈱セリエ 代表取締役)
3.「みるスポーツ」文化が大分県にもたらしたもの
                     宮明透 (大分工業高等専門学校)

 ■主 催 : サロン2002
 ■後 援 : ビバ!サッカー研究会、NPO 法人横浜スポーツコミュニケーションズ
 ■日 時 : 2007(平成19)年12月15日(土) 13:30~16:30
 ■会 場 : 青学会館アイビーホール - ミルトス -
 ■演 者
   仲澤 眞 (筑波大学人間総合科学研究科)
   徳田 仁 (㈱セリエ 代表取締役)
   宮明 透 (大分工業高等専門学校)
  コーディネーター: 中塚義実(サロン2002理事長/筑波大学附属高等学校)

【報告書】https://salon2002.net/src/pdf/symposium/2007_sympo.pdf