(公開シンポジウム)報告書『游 ASOBI』の第9号をお届けします。
本報告書は、2025年度に開催された2つの公開シンポジウムと月例サロンの記録をまとめたものです。U-18年代のサッカーとフットサルの現状と課題、世界的ジャーナリストの故賀川浩さんのあゆみを取り上げたシンポジウム報告と、第2の人生を歩み始めた理事長のイングランド旅行記が含まれます。
第Ⅰ部「“ユース年代のサッカー”を語ろう!」は、主にU-18年代のサッカーとフットサルを中心に、スポーツ界の先端を行くサッカー界が直面するテーマに向き合うシンポジウムでした。全国高体連サッカー専門部長の玉生謙介氏からは、高校サッカーの意義を認めたうえで、暑熱環境対策や部活動改革などの諸課題への対応に追われる現状が語られました。また日本フットサル連盟U-18ワーキンググループ委員長の大友洋介氏からは、U-18フットサルのゲーム環境の方向性などについての考え方が述べられました。富山県、東京都をはじめ全国各地の現状と課題、地域ごとの工夫なども紹介され、育成年代のスポーツ環境を考える貴重な場となりました。
第Ⅱ部「賀川浩さんを語ろう!」は、2024年12月に99歳で亡くなられた世界的ジャーナリストのあゆみを振り返り、次世代につなげるシンポジウムでした。元神戸高校サッカー部長の長岡康規氏、サンケイスポーツ文化部長の大澤謙一郎氏、ジャーナリストの稲垣康介氏(朝日新聞編集委員)、田村修一氏(フットボールアナリスト)、出嶋剛氏(共同通信社)、賀川サッカー文庫に携わる松永憲明氏(元神戸市立図書館職員)が登壇され、さまざまな角度から賀川浩さんを語りました。戦前から今日に至るまで、サッカー,スポーツ界に深く関わってこられた賀川浩さんのあゆみは、日本の近代スポーツ史そのものです。戦争の体験からは、「生きること」を改めて考える機会にもなりました。
第Ⅲ部「イングランドへ行ってきました!」は、副題の「部活指導がなくなった元高校保体科教師の夏休み」にあるとおり、中塚義実理事長の第二の人生のスタートの記録でもあります。初の英国訪問は、主だった観光地を訪れるだけでなく、サッカーやラグビーの聖地を訪ね、マンチェスターやリバプールでフットボールの歴史に触れ、プレミアリーグを観戦するという、密度の濃い旅でした。歴史と文化を大切にしながら新しい時代に対応しようとする英国旅行記は、楽しく読むことができるでしょう。
本報告書は、さまざまな形でスポーツに携わる方々、日本と世界のフットボールの歴史や文化に興味を持つ方々にとって、学びと発見にあふれた一冊です。ぜひご一読ください。
<目次ごとの資料>
表紙・目次
巻頭言
シンポジウム① 「ユース年代のサッカー」を語ろう!
シンポジウム② 賀川浩さんを語ろう!
公開サロン イングランドへ行ってきました-部活指導がなくなった元高校体育教師の夏休み
資料編

