【公開シンポジウム 2005】 2005年11月12日  【Salon#109】


このレポートを参照する方で、デットマール・クラマーの名前を知らない人はいないだろうと思います。しかし、ご本人と直にふれあった人は、案外少ないかもしれません。今回のシンポジウムまでは、私もその一人でした。クラマーさんは「伝説の人」であり、「歴史上の人物」でした。
その方が目の前にいらっしゃる。それが今回のシンポジウムです。

「日本におけるドイツ年」である2005年度は、東京ドイツ文化センターとの共催で、クラマーさんをお招きしてのシンポジウムとなりました。テーマはもちろん、「クラマーさん、ありがとう!」です。
シンポジウムは、ゲスト役であるクラマーさんの講演ののち、ホスト役であるサロン会員が、「クラマーの4つの提言」を踏まえた日本サッカーの現状を報告し、クラマーさんにコメントをいただく形で進みました。クラマーさんのお言葉をいかに引き出すかがポイントだと思っていたのですが、話し出すと止まらないクラマーさんは、身振り手振りで熱くメッセージを伝えてくださいました。その姿は 80 歳とは思えません。「年齢ではないのだ、心のあり方なのだ」と強く感じさせられました。報告書に“熱さ”が残っているか心配ですが、少なくともそこに立ち会った者は、クラマーさんの人柄や情熱を感じ取ったことと思います。

第1部 デットマール・クラマーさんを迎えて
第2部 いま語る、クラマーさんの4つの提言

 ■主 催  :サロン 2002、ゲーテ・インスティトゥート(ドイツ文化センター)
 ■日 時  :2005(平成17)年11月12日(土) 17:30~20:30(受付17:00)
 ■会 場  :味の素スタジアム内インタビュールーム(受付は「サブエントランス2」に設置)
 ■ゲスト :デットマール・クラマー
 ■ホスト 
   賀川浩 (スポーツライター)
   大橋二郎(日本フットボール学会会長/大東文化大学)
   両角晶仁(totoプロデューサー)
   中塚義実(サロン2002理事長/筑波大学附属高等学校)
   総合司会:加納樹里(中央大学)

【報告書】https://salon2002.net/src/pdf/symposium/2005_cc_sympo.pdf