【公開シンポジウム 2015】2015年7月4日  【Salon#227】


本シンポジウムのテーマ「スポーツで“ゆたかなくらし”を!」は、サロン 2002 が法人格を取得する前から掲げてきた“志”に由来します。
ここでいう“ゆたかなくらし”は、物質的なゆたかさのことではありません。むしろ「心のゆたかさ」「まごころ」や、「ゆとり」「気配り」を指すものであり、「これからの社会において求められる、人として忘れてはならないもの」を意味しています。
しかしそもそも、食べること、生きることに精一杯な人たちにとって、“ゆたかなくらし”とはどのようなものとしてとらえられるのでしょう。わたしたちの言う精神的な意味合いは、先進国の、成熟社会からみた、上から目線のおごりであり、「甘い!」と言われるかもしれません。
「衣食足りて礼節を知る」という言葉には重みがあります。
一方で、「人はパンのみにて生くる者に非ず」との教えもあります。食べることに精一杯であっても、ただ食べるだけ、生きるだけでなく、人間らしさ、心のゆたかさを求める姿勢はあってよいはずです。そして、むしろ食べること、生きることに精一杯な人たちのくらしの中にこそ、先進国の、いわゆる成熟社会と言われる我々が見失ってきた大切なものがあるのかもしれません。
“ゆたかなくらし”は誰もが求めるべき、大切なあり方だと思います。

1.スポーツを通したダイバーシティ社会の実現 〜CSR としてのスポーツの捉え方〜
                 村松 邦子 (ウェルネス・システム研究所代表、J リーグ理事)
2.Sport and International Development 〜開発と平和のためにスポーツが果たす役割〜
                 山口 拓  (筑波大学助教)
3.スポーツのネットワークを活用したネパール大地震復興支援活動
                 小林 洋平 (NPO法人ネパール野球ラリグラスの会)

 ■主 催 : 特定非営利活動法人サロン 2002
 ■後 援 : Penya Blaugrana Tokyo、NPO 法人 GEWEL、認定 NPO 法人クラブネッツ
 ■日 時 : 2015(平成 27)年 7 月 4 日(土) 15:30~18:00
 ■会 場 : 筑波大学東京キャンパス1F 119講義室
 ■演 者
   村松 邦子         (ウェルネス・システム研究所代表、J リーグ理事)
   山口 拓          (筑波大学助教)
   小林 洋平         (NPO 法人ネパール野球ラリグラスの会)
  コーディネーター:岸 卓巨  (特定非営利活動法人サロン 2002 理事)

 ■展示:「スキンプロジェクト」 佐藤 一朗(靴朗堂本店、靴創家)

【報告書】https://salon2002.net/src/pdf/symposium/2015_sympo.pdf