フットサル・プロジェクト

報告書 futsal Project

はじめに

近年におけるフットサルの発展には目を見張るものがあります。「高度化」と 「大衆化」、つまりトップのレベルアップと底辺への広がりの両面からみられま すが、一言では表現できないほどの多様な広がりを見せています。こうした フットサルの広がりと深まりに対応すべく、日本フットサル連盟は2000年度よ り新しい組織へ移行し、各都道府県連盟を統括する団体となりました。これを 受けて各都道府県でも「フットサル連盟」を組織するための準備がはじまり、東 京都サッカー協会フットサル委員会でも1999年度末より検討が進められてきました。

 フットサルは、柔軟なチーム編成、インターネットによる情報交換、民間施 設の普及など、従来のスポーツにはみられない、新しい現象がみられます。そため、従来型の競技団体の組織化理論では対応できないのではないかという ことは、委員会内の議論でも出ていました。フットサル連盟の組織化は、フッ トサルの発展だけでなく、21世紀の競技団体のあり方を探る上での大きなテーマです。

 ところで、サロン2002は、サッカー・スポーツを通して21世紀の"ゆたかな くらしづくり"を目指すことを共通の"志"とする、多様な人材によるゆるやか なネットワークです。会員にはフットサルに関わる人も多く、民間施設で働く 人、施設を利用してイベントを提供する人、インターネットで情報を発信する 人、その情報を活用してフットサルを楽しむ人、競技団体側から関わる人な ど、「フットサル」の多様性を示しているといえるでしょう。これらの人が持つ 情報やパワーを結集し、「首都圏のフットサル事情、および21世紀のスポーツ 組織のあるべき姿を探りながら、東京都フットサル連盟設立への有効なアドバ イスを行う」ための提言を、市民レベル、利用者レベルからしようではないか との目的で組織されたのが、サロン2002「フットサルプロジェクト」です。2000 年10月からのわずか3ヶ月の検討期間ではありますが、ここにその報告書第一弾をお届けします。

 本報告は当初、2001年度からの東京都フットサル連盟の組織化に間に合わせ るために12月に「提言」をまとめるべく準備を進めて参りました。しかし、検討 を重ねるごとに多くの課題が明らかにされ、なかなかまとまりを見せません。 その間、2001年度からは日本フットサル連盟の指導による、東京都フットサル 連盟の組織化が為されることも情報として入って参りました。そこで、拙速な 提言の提示ではなく、現状把握と連盟の必要性のピックアップ、そして将来的 なイメージを提示することにしました。

 まず第一部において、現時点での東京都(首都圏)のフットサルの現状を様々 な角度から考察します。フットサル連盟への期待にも言及しております。第二 部では、サロン2002フットサルプロジェクトが考える望ましい競技団体のあり 方を提示します。それは理想論であり理念の提示です。机上の空論と言われる かもしれません。実際に競技団体を組織し、運営する中では、理念よりも現実 が先行することは承知の上です。だからこそ敢えて、私たちは理想論を述べま した。将来のイメージなきまま現実への対応に追われるだけでは、国民の文化 としてのフットサルの、スポーツの健全な発展はあり得ないでしょう。

 2001年度から始まろうとする新しい連盟の枠組みの中で、どうやって現実的 な課題を解決するかについては、3月に再度レポートを提出したいと考えます。

 

第1部.首都圏におけるフットサルの現状
1."施設"の観点から へ

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